新・カフェ長ブログ

旅や日々の暮らしで気づいたこと(もっぱらなんてことない話)

日本🇯🇵の骨董市〜 京都東寺の骨董市(がらくた市)〜

京都 東寺の骨董市

停滞中のハンガリー🇭🇺旅行記の途中ではありますが、中欧最大の蚤の市をご紹介したついでに、先日出かけた日本の骨董市を比較がてらレポートします。


訪れたのは京都、東寺で行われる骨董市、通称【 がらくた市 】です。
私がヨーロッパの蚤の市で心ときめくのと同じように、多くの外国人観光客が日本の骨董市を楽しんでいるようです。

骨董市って各国それぞれ、その国の文化が凝縮しているのが面白い!

 

あ、せっかくなのでまずはお勉強がてら東寺について。


東寺

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東寺 東門(慶賀門)
東寺と弘法大師空海

場所は、創建から1200年、世界遺産(1994年登録)東寺です。

平安遷都とともに官寺として健立された東寺は、その後、嵯峨天皇により弘法大師空海へ託され、 日本ではじめての密教寺院となります。

カフェ長的には、新幹線の窓(南側)から見える国宝五重の塔でお馴染み。
東寺の五重の塔は高さ55m(これは現存する木造建築で日本一の高さ)、塔の中には弘法大師空海が唐から持ち帰った仏舎利が納められています。

 

開門・参拝時間

★開門時間
     午前5時 開門、午後5時 閉門

 

★拝観時間

・金堂、講堂
    午前8時〜午後5時
  (午後4時30分 受付終了)

・宝物館、観智院
   午前9時〜午後5時
 (午後4時30分 受付終了)

 

交通

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真言宗総本山 【 東寺(教王護国寺)】

〒601-8473 京都市南区九条町1番地

☎︎075-691-3325

 

交通

・京都駅(八条口)より徒歩15分(約1.1km)

・東寺駅より徒歩10分 (約0.6km)

・市バス18系統、71系統、207系統 「東寺東門前」より徒歩1分

 



東寺骨董市 〜がらくた市と弘法市〜

東寺の骨董市といえば毎月21日に開かれる弘法市と、毎月第1日曜日に開かれる通称がらくた市です。

★弘法市 毎月21日
     5:00〜16:00

★がらくた市 毎月第1日曜日
     7:00〜16:00


【 弘法市 】

弘法市とはその名の通り、真言宗の開祖である弘法大師・空海の名に由来します。
(唐から戻った空海は高野山に金剛峰寺を、京都に教王護国寺(東寺の別名)をひらき真言密教を伝承していきます。)
21日は空海の月命日(834年3月21日、62才入寂)で、真言宗の縁日。
そもそも縁日とは仏神がこの世と縁を持つ日(有縁の日)で、この日に参詣すると普段以上の御利益があるといわれています。
弘法市は常時1200〜1300の露店数で、およそ20万人もの人が訪れ、外国人観光客も多いそうです。
地方から多くの業者が価値ある骨董品を持ち寄り、京都の骨董品屋さんがそれらを仕入れることもあるようで、目玉商品は早朝5:00のオープンと同時に取引されるとのこと。

http://www.touji-ennichi.com/ichi/kobichi.htm

 

【 がらくた市 】

今回私が訪れたがらくた市は弘法市に比べると規模は小さいようですがそれでも日本各地からかなりの出店舗数です。
価値ある骨董品から、骨董価値は低そうな古いもの、西洋のアンティーク、ハンドメイドや、本当のガラクタも多数ありますw。
フリーマーケットとは異なり、弘法市と同様に出店者はみんな骨董屋さんやアンティークショップなど、プロの販売業者さんです。

美術品や骨董の目利きがないとなかなかお宝を発掘するのは難しそうですが、お店の人の話を聞いたり、フラフラあちこち覗いてみるだけでも楽しめます。

 

 

ではここから、本題のがらくた市のレポです。

がらくた市の様子

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左手前が講堂、奥が金堂

東門から境内に入り、食堂の前を抜けると南手にテントや人だかりが見えてきました。

講堂は東寺の中心にあり、それは密教の中心的建造物。そんな講堂の中心に安置されている大日如来は宇宙の中心とされています。

 

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手廻しの蓄音機

手廻し蓄音機を見つけました。

1930年代の物だそうです。

 

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カフェ長好みの瓶を発見

いいでしょ?このガラス瓶

Shohin  Chinretsubin (=商品陳列瓶)えっ!まさかの日本語?

K Yoshikawa TOKYO 

PATENT,116907

どうやらこれは『東京の吉川さんのお店の商品を入れる瓶で特許番号116907』だったらしい。

骨董市では、ひとつひとつの商品に歴史や物語があって、その物語を想像してみるのがとても楽しい。

 

この瓶よりも、さらに魅かれたのは、骨董皿専門のお店で見つけた一枚のお皿でした。

鎌倉時代の猫柄の青い大皿です。

ヒビが入っている為、お値段はお安めの50万円!!

そっと手を離す。(ビビって写真撮れなかった)

 

           ・・・。

 

さ、気を取り直して先に進みます。

 講堂と本堂の横を抜けると、東寺のシンボルタワー五重の塔が見えてきました。

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五重の塔

五重の塔をバックに、使い古しのハガキや切手を扱うお店がありました。

ヨーロッパの古切手もあり、ハンガリーの切手が20枚で300円で売られてました。
Ecseriでおよそ500枚を600円で買えたのはなかなかいいお買い物だったな〜と、あらためて実感w
※ ハンガリー🇭🇺旅行記⑤参照

 

本堂の正面に回ると、メイン広場です。

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南大門からの眺め

後ろに見えるのは東寺の本堂、金堂です。 

※ 国宝の金堂には、本尊の薬師如来と、両脇に日光菩薩と月光菩薩の像が安置されています。

時間は13:00過ぎ、ちょうど客足の減る時間帯でしょうか?

あるいはあいにくの曇り空もあってか、ゴミゴミした雰囲気はなく、終始ゆっくり歩けました。

 

岡山(倉敷)でお馴染みのお店も出店されてました。

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Victor犬でおなじみですね

骨董以外のお店で長居したのは麻のお店。

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麻のお店

麻とは大麻を指す狭義の意味から、植物から取れる繊維を指す広義の意味があること。

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奥会津産、山葡萄の蔓

山葡萄のつるの利用方法や加工方法など。

骨董市では、色んな個性豊かな店主さんとの会話で、様々なことを知ることが出来るのもとても面白いです。

 

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ハンドメイドのお店もあります

端切れで作られた室内用の草履。

海外のお土産に面白そうです。

 

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一店一店を覗いていくと、かなり見応えあります。

テント以外に地べたに無造作に広げられているガラクタ商品も合わせるとすごい量です。

同じものはひとつもない骨董市。

一期一会、運命の出逢いを求めて出かけてみてはいかがでしょ?

 

また、世界遺産である東寺と、日本の生活文化の歴史を感じられる骨董市は、外国からのお客さまにも特にお勧めしたいスポットです。

 

 

おまけ

 

ぐるりとがらくた市を満喫したあと、帰り際、せっかくなのでおみくじをひいてみました。

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食堂前の詰所で買えます

はい、心を正しく、自分に恥じない日々を尽くすよう心がけようと思います。