ハンガリー🇭🇺 ③ 〜ペスト街歩き⑴〜
写真好き、フィルムカメラ好き必見!
今回、ブダペストでの大きな目的のひとつは写真に関すること。具体的には①日本ではどうやっても手に入らない幻のハンガリーブランドFORTEのモノクロ印画紙を買うこと、② 20世紀を代表する戦場カメラマンロバート・キャパの写真館を訪れること、③ご当地カメラを探すことです。
結論から申しますと、やはり幻のFORTEは見つけられませんでした。でも面白いカメラ見つけました。キャパの写真館は行けて良かった。
そんなペストの街歩き〜写真カメラ編〜です。
ロバート・キャパ
ロバート・キャパの写真集はうちのカフェにもいくつかあり、ご存知の方もいるかもしれないけど、カフェ長お得意の怒られるレベルで簡単に説明すると、こんな感じ↓
ロバート・キャパ 〜20世紀を代表する戦場カメラマン〜
本名アンドレ・フリードマン。1913年にブダペストのユダヤ系の家に生まれる。ドイツに渡りジャーナリズムを学んだ後、写真通信社「デフォト」の暗室係として働く。
やがてドイツ国内ではユダヤ人の排斥が激しくなり、ブダペストへ帰省、カメラマンとして働く。
1933年にパリに拠点を移し、同じユダヤ人カメラマンのゲルダと出逢う。
無名だったキャパにゲルダは、『ロバート・キャパ』という架空の高名なアメリカ人カメラマンを演じさせ、売り込んでいった(ロバート・キャパの誕生)。
やがてキャパは、スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦(ヨーロッパ戦線)、第一次中東戦争、第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材し、20世紀を代表とする戦場カメラマンとなった。
1946年にはアメリカ市民権を得、1947年に現在も続く、国際写真家集団【マグナム】を結成。
なおゲルダは1937年スペイン内戦の取材中に戦車に轢かれ死亡。
キャパ自身は1954年第一次インドシナ戦争にて地雷の爆発に巻き込まれ死亡した。
生前のキャパの夢は「戦場カメラマンが失業すること」でした。
写真館のはしご
街に繰り出し、まず向かったのは、
【 ROBERT CAPA Contemporary Photography Center 】ロバート・キャパ写真美術館


8 Nagymezo Street, 1065, Budapest, Hungary
ロバート・キャパ写真館、この時開催中だったのは「THE PHOTO JOURNALIST ROBERT CAPA」
ハンガリー国内の美術館のコレクションの中から厳選された作品の展示という、なんと効率的で有難い(笑)キャパ自身の物語と作品がリンクして見ることができました。
別室ではELLIOTT ERWITT のRETROSPECTIVE が開催期間中という、とっても私好みなタイミングでありました。
常設展と企画展共通チケットで2,250HUF(約820円)
つづいて、ROBERT CAPA Contemporary Photography Centerからわずか徒歩数分の場所にある、
【 Magyar Fotográfusok Háza 】マイ・マノ・ハズ写真スタジオ跡
1065 Budapest, Nagymező utca 20.
通称 Mai Manó Ház (マイ・マノの家という意味)マイ・マノは皇帝、王室専門写真家であり、ここは彼の写真スタジオとして建てられ、使われていた建物です。
二階の展示室は有名な日光スタジオ。真っ白な天井と壁、窓からの差し込む陽光がとても美しい部屋。一階ホールからの階段や、写真書店として使われている中二階の部屋など、写真に興味のない人でもこの建物は訪れる価値があります。


料金:1,500HUF(約550円)
中古カメラ屋さん巡り
夢のような写真展のはしごをした後は、幻の印画紙とカメラを求めて、街のカメラ屋さん巡り。事前に目ぼしい店をリストアップしていたので順に訪ねて行きます(笑)
そして二件目の中古カメラ屋にて、面白いトイカメラを見つけました。
【 SOÓS FOTÓ 】


アナログカメラ専門店、ネットショップもあります。
★ PAJTA’S との出逢い
ハンガリーのGamma社が1955〜1966年に作ったトイカメラ PAJTA’S。フィルムは6×6というプラスチック製の中盤カメラです(笑)読み方はポイタッシュ(たぶん、そう聞こえた)意味は「おともだち」とか「なかよし」とかってニュアンスのようで、そのネーミングから子ども向けに作られたカメラであることが推測できます。


お土産物屋さんで見かけたTシャツのデザインにもなっていたので、おそらくハンガリーでは馴染み深い懐かしのカメラなのかな?と。
3,990HUF(約1,500円)!これならもし撮れなくてもネタに出来る金額(笑)
早速フィルム装填してもらい、そこからの街歩きは「おともだち」を首から下げて。おそらく妙な日本人でした。
幻の印画紙は見つからず。
最終日前日、最後に訪れたカメラ屋さん
【 SYREX FOTÓ 】
この日も首から「おともだち」を下げていたカフェ長、おかげで初老女性店主の心をゲット出来たようで、PAJTA’S について色々教えて貰いました。(入店するなり声をあげて笑われたからねw)


とても親切な店主、探している印画紙はメーカーの倒産後ハンガリー国内でも手に入らないことを丁寧に説明した後、代わりにfoma(チェコ製)の印画紙を出してくれました。しかも日本で買う半額〜1/3です。いい買い物、いい時間が過ごせました。
14,230HUF(約5,300円)
ブダペストにはアナログカメラ専門店がいくつかあります。
アジア圏ではアンティークなカメラがかなり高額で取引されている現在、ハンガリーではありえない価格で手に入る可能性もあると思います。
暗室併設のカメラ屋さんもいくつかあり、是非また訪れたい街のひとつとなりました。
さて、ペストの街歩き、けしてカメラ屋しか行ってないわけではありません。
お次は、カフェ長の大好きな書店、アンティークショップ、カフェを巡ったお話です。
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