新・カフェ長ブログ

旅や日々の暮らしで気づいたこと(もっぱらなんてことない話)

【 ハンガリー🇭🇺旅行記 ③ 】〜 ペスト街歩き⑴ 写真、フィルムカメラマニア向け編 ROBERT CAPAとPAJTA’S 〜

ハンガリー🇭🇺 ③ 〜ペスト街歩き⑴〜

 写真好き、フィルムカメラ好き必見!

今回、ブダペストでの大きな目的のひとつは写真に関すること。具体的には日本ではどうやっても手に入らない幻のハンガリーブランドFORTEのモノクロ印画紙を買うこと、 20世紀を代表する戦場カメラマンロバート・キャパの写真館を訪れること、③ご当地カメラを探すことです。

 

結論から申しますと、やはり幻のFORTEは見つけられませんでした。でも面白いカメラ見つけました。キャパの写真館は行けて良かった。

 

そんなペストの街歩き〜写真カメラ編〜です。

 

 

 

ロバート・キャパ

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ROBERT CAPA

ロバート・キャパの写真集はうちのカフェにもいくつかあり、ご存知の方もいるかもしれないけど、カフェ長お得意の怒られるレベルで簡単に説明すると、こんな感じ↓

 

ロバート・キャパ 〜20世紀を代表する戦場カメラマン〜

本名アンドレ・フリードマン。1913年にブダペストのユダヤ系の家に生まれる。ドイツに渡りジャーナリズムを学んだ後、写真通信社「デフォト」の暗室係として働く。

やがてドイツ国内ではユダヤ人の排斥が激しくなり、ブダペストへ帰省、カメラマンとして働く。

1933年にパリに拠点を移し、同じユダヤ人カメラマンのゲルダと出逢う。

無名だったキャパにゲルダは、『ロバート・キャパ』という架空の高名なアメリカ人カメラマンを演じさせ、売り込んでいった(ロバート・キャパの誕生)。

やがてキャパは、スペイン内戦日中戦争第二次世界大戦(ヨーロッパ戦線)、第一次中東戦争第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材し、20世紀を代表とする戦場カメラマンとなった。

1946年にはアメリカ市民権を得、1947年に現在も続く、国際写真家集団【マグナム】を結成。

なおゲルダは1937年スペイン内戦の取材中に戦車に轢かれ死亡

キャパ自身は1954年第一次インドシナ戦争にて地雷の爆発に巻き込まれ死亡した。

 

生前のキャパの夢は「戦場カメラマンが失業すること」でした。

 

 

 

写真館のはしご

 

街に繰り出し、まず向かったのは、

 

【 ROBERT CAPA Contemporary Photography Center 】ロバート・キャパ写真美術館
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ROBERT CAPA CPC

     8 Nagymezo Street, 1065, Budapest, Hungary

 

ロバート・キャパ写真館、この時開催中だったのは「THE PHOTO JOURNALIST ROBERT CAPA」

ハンガリー国内の美術館のコレクションの中から厳選された作品の展示という、なんと効率的で有難い(笑)キャパ自身の物語と作品がリンクして見ることができました。

別室ではELLIOTT ERWITT のRETROSPECTIVE が開催期間中という、とっても私好みなタイミングでありました。

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チケット

常設展と企画展共通チケットで2,250HUF(約820円)

 

 

つづいて、ROBERT CAPA Contemporary Photography Centerからわずか徒歩数分の場所にある、

 

 

【 Magyar Fotográfusok Háza 】マイ・マノ・ハズ写真スタジオ跡

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Magyar Fotográfusok Háza

    1065 Budapest, Nagymező utca 20.

 

通称 Mai Manó Ház (マイ・マノの家という意味)マイ・マノは皇帝、王室専門写真家であり、ここは彼の写真スタジオとして建てられ、使われていた建物です。

二階の展示室は有名な日光スタジオ。真っ白な天井と壁、窓からの差し込む陽光がとても美しい部屋。一階ホールからの階段や、写真書店として使われている中二階の部屋など、写真に興味のない人でもこの建物は訪れる価値があります

 

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玄関ホール

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中二階にある写真書店

 

料金:1,500HUF(約550円)

 

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ROBERT CAPA CPC → → Magyar Fotográfusok Háza

 

中古カメラ屋さん巡り

 

夢のような写真展のはしごをした後は、幻の印画紙とカメラを求めて、街のカメラ屋さん巡り。事前に目ぼしい店をリストアップしていたので順に訪ねて行きます(笑)

そして二件目の中古カメラ屋にて、面白いトイカメラを見つけました。

 

【 SOÓS FOTÓ 】   
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1077 Budapest, Wesselényi utca 10

 アナログカメラ専門店、ネットショップもあります。

http://www.soosfoto.hu/

 

 

★ PAJTA’S との出逢い

ハンガリーのGamma社が1955〜1966年に作ったトイカメラ PAJTA’Sフィルムは6×6というプラスチック製の中盤カメラです(笑)読み方はポイタッシュ(たぶん、そう聞こえた)意味は「おともだち」とか「なかよし」とかってニュアンスのようで、そのネーミングから子ども向けに作られたカメラであることが推測できます。

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偶然見かけたおみやげもの屋さんw

お土産物屋さんで見かけたTシャツのデザインにもなっていたので、おそらくハンガリーでは馴染み深い懐かしのカメラなのかな?と。

 

 

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PAJTA’S

3,990HUF(約1,500円)!これならもし撮れなくてもネタに出来る金額(笑)

早速フィルム装填してもらい、そこからの街歩きは「おともだち」を首から下げて。おそらく妙な日本人でした。

 

 

幻の印画紙は見つからず。

 

最終日前日、最後に訪れたカメラ屋さん

 

【 SYREX FOTÓ 】

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1077 Budapest, Rózsa utca 38/A

この日も首から「おともだち」を下げていたカフェ長、おかげで初老女性店主の心をゲット出来たようで、PAJTA’S について色々教えて貰いました。(入店するなり声をあげて笑われたからねw)

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使い方、フィルムの装填などレクチャー中

とても親切な店主、探している印画紙はメーカーの倒産後ハンガリー国内でも手に入らないことを丁寧に説明した後、代わりにfoma(チェコ製)の印画紙を出してくれました。しかも日本で買う半額〜1/3です。いい買い物、いい時間が過ごせました。

 

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14,230HUF(約5,300円)

 

 

ブダペストにはアナログカメラ専門店がいくつかあります。

アジア圏ではアンティークなカメラがかなり高額で取引されている現在、ハンガリーではありえない価格で手に入る可能性もあると思います。

暗室併設のカメラ屋さんもいくつかあり、是非また訪れたい街のひとつとなりました。

 

 

さて、ペストの街歩き、けしてカメラ屋しか行ってないわけではありません。

お次は、カフェ長の大好きな書店、アンティークショップ、カフェを巡ったお話です。

ハンガリー 🇭🇺④〜ペスト街歩きⅡ〜 へ

【 ハンガリー🇭🇺旅行記 ② 】〜ペストエリアで暮らすように旅をする Andante Apartment〜

〜ハンガリー🇭🇺 ②〜ペストエリア〜

暮らすように旅をする

さて、ブダからはタクシーを使ってペストへ移動しました。いよいよ旅の本題に入ります。

ブダの様子は〜ハンガリー🇭🇺 ①〜参照

 

Andante Apartment入居

旅の2日目からは5日間、日本人が管理するアパートの一室を借りました。

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Andante Hostel & Apartment
€25/泊( ×4泊で約12,000円 )

 

Kertész u. 35

http://wp.andantehostel.com/

 

借りた部屋は古い大きな集合住宅の一室。
通りに面した入り口は本当に何処もよく似ていて分かりにくい。旅の最終日になってもまだアパートの前を通り過ぎてしまう自分の帰巣本能の乏しさにはビビった(笑)

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どれも同じ建物に見える・・

通りからあらかじめ聞いていた部屋の番号とブザーを鳴らし、中から大きな扉を開けてもらいます。
こんな古い建物がオートロックであること、コンピュータ制御されていることに違和感を感じながら中へ。

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玄関と階段

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集合ポスト

玄関から集合ポスト、階段の前を抜けて中庭へ出る。

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この奥がドミトリー

建物の一階に同じAndanteが管理するドミトリータイプの部屋があり、鍵の受け渡しはそちらで。ここには学生かな?日本人の男の子や女の子がワイワイ共同旅生活をしていました。私ももう10年、いや20年若かったらそういう旅も楽しかっただろうなと、こんなところで帰らぬ青春に想いを馳せてみる。

とても優しく気のいい管理人さん(日本人)から鍵を受け取り、部屋へ案内してもらいました。

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4泊5日、この部屋を拠点にペストの街を暮らすように旅します

初めて一人暮らしを始めた日のような興奮で胸が高鳴りましたww

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ハンガリーの一般家庭には冷房は無いと聞いていましたが、納得。

石造りの建物は外気の影響を受けず、30度を超える夏の日もとっても涼しく快適に過ごせます。ただし冬は暖房が必須です。

 

お向かいや上の階には当然ながらハンガリーの人々が生活して、夕方にはピアノのレッスンを受けている子どもの様子や、夜には向かいの部屋からギターの音が聞こえてきます。

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後で知りましたが、この Andante Hostel & Apartment 、実はハンガリー以外にもあるそうです。
宿泊費をおさえる目的以外にも、現地の人の暮らしを身近に感じられるアパート宿泊、絶対お勧め。私もまたオーストリアで利用しようと計画中です。


ハンガリーの物価

ハンガリーの物価はヨーロッパの中でかなりお安めです。
初日に泊まった4★ホテルでも1万円少々、外食も周辺のヨーロッパの国々に比べると断然安く済ませることができます。スーパーでは例えば、500mlのビールが110円、牛乳1パック100円、ハンガリーでは馴染み深いフォアグラも1,000円以内で買うことができます。ちなみにマクドナルドのセットは280円程度でした。

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スーパーへ買い出し

自炊のため意気込んでスーパーで買い物、3食分の食材とワインを一本買って Ft3,019(およそ1,080円)です。※ ハンガリーの平均収入は日本円で約7〜8万円


せっかくなので2食ご披露。

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夕食(左)と朝食(右)

自炊っていう割にレトルト中心の手抜きです。裏面に書いてある調理方法が解読不明(ハンガリー語表記)だったため、未だに正解が分からない謎の料理たち。
ワインはハンガリーでは定番のトカイワイン、ジュースのような甘さでグビグビいけました。

しかし、これだけ物価が安いのなら、自炊なんてやめて贅沢しても良いかもしれない、という気持ちがフツフツと・・。

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スーパーの入り口で出逢ったカワイコちゃん


お金のこと

ハンガリーの通貨はFt(フォリント)です。

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EUに加盟していますが自国通貨を使います。ブダペストの大きな店や駅では大抵€(ユーロ)も使えます。

今回は無駄遣防止の為、なるべくカードは使わず、毎日使う分だけ両替します(結構面倒くさいけど)。

日本で両替していくとどのくらい差があるのか検証してみました。
日によってレートが変わるので多少誤差はあるけれど・・

わかりやすく¥10,000を両替してみたところ。

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左)関空(関空内でもフォリントに両替出来るお店は少ないです)
¥10,000 → 20,000Ft

右)ブダペスト市内の両替所
¥10,000 → 22,686Ft

その差額は日本円で¥1,140、およそ11%。


銀行やホテルでも出来ますが、やはり両替所の方がお得です。

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両替所は街の至る所で見かけます



 

さて、お次はいよいよこの旅の最大の目的だったペストの街巡りです。

ハンガリー🇭🇺 ③〜ペストの街歩き〜へつづく

 

【 ハンガリー🇭🇺旅行記 ① 】〜ブダの丘より青きドナウ川を望む〜

ハンガリー🇭🇺 ① 〜ブダエリア〜

ハンガリーは、モノクロフィルムやアナログカメラにおいても、私にとっては外せない国のひとつ。この年カフェ長は、もう日本ではどうやっても手に入りそうにない幻の印画紙を求めて、ハンガリーへ向かいました。
印画紙を見つけたら大人買いする予定だったので、旅の予算は切り詰めて、アパートの一室を借りての自炊生活を決行。

とはいえ、やはりあちこちステキなものばかり・・誘惑に勝てないカフェ長のハンガリー旅記録です。

 

 

まずは復習がてら、

ハンガリーって?

場所:こちら ↓

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中央ヨーロッパの内陸国です

・首都:ブダペスト

・面積:93,030km2 (日本のおよそ1/4)

・人口:972万人 (日本人のおよそ1/13)

・通貨:HUF(ハンガリーフォリント)

・歴史:

   島国ニッポンから見たヨーロッパの歴史は本当に複雑。私の印象では、いつも誰かに酷い目に遭わされ、損を押し付けられ、でも意地とプライドで無謀に戦い生きながらえてきた国でした。
本当に本当に簡単に(怒られちゃうレベルで)説明すると。
始まりは9世紀、マジャル族により建設された王国。16世紀にはオスマン帝国領となり、1867年にはハプスブルク家の統治でオーストリア=ハンガリー帝国となります。

やがて1918年の第一次世界大戦で敗戦国となりオーストリアと分離、一時は独立したものの、1920年再び王制ハンガリー王国となり連合国側により国土の72%、人口の64%を失います。

周囲から孤立したハンガリーは1930年代後半からナチス・ドイツに協調します。そしてむかえる1949年第二次世界大戦ではドイツからの圧迫を受け枢軸国に加わり、またしても敗戦国となります。

1946年に成立したハンガリー人民共和国はソ連の占領下、1947年のパリ条約以降、1949にハンガリー人民共和国を成立するも永きに渡りソ連の圧は続きます。

1980年代後半から民主化運動が始まり、1989年、現在のハンガリー共和国となりました。

 

そんなハンガリーの公用語はハンガリー語とマジャル語。思いのほか英語が(いや、私の英語がか・・)通じず、言葉のヌリカベ君に行く手を阻まれます。あ、ホテルや空港は英語で大丈夫です。
英語すら全然大丈夫じゃないカフェ長、(特に地方の町では)もっぱらジェスチャーとイラストと、スマイルでコミュニケーション(笑)

 

 首都ブダペスト到着

フライトは関空からドバイ経由。

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Emirates Airline ドバイ経由でブダペストへ

乗り継ぎに8時間あったけど、真夜中だったので空港内で過ごしました。

↓ 世界中どこでも安心のスタバで4時間ww

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空港内で読んでいたのは【ドナウの旅人/宮本輝】笑

ブダペスト空港到着。(ハンガリー唯一の空港です)

初日滞在のホテルへは空港から街へのシャトルバスで向かいます。

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ホテルの名前を伝え、シャトルバスのチケットを購入

 

アートテル・ホテル

Ben Rakpart16-19

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ドナルト・サルタンプロデュースのデザイナーズホテル(4★)

首都ブダペストは、ドナウ川を挟んで西側のブダと東側のペストの2つの街から成ります。ブダ側ドナウ川沿に建つこのホテル。

デザイナーズだけあって部屋のあちこちにアート。しかしながら何よりのアートは窓からの景色。眼前に流れる圧巻のドナウ川。なけなしの英語で「ドナウ川が見える部屋に泊まりたい」と伝えて本当に良かった。

対岸に見えるのは国会議事堂です。

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対岸に見えるのは国会議事堂

 

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ドナウ川に沿ってトラムが走ります

 

ドナウ川

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夕刻のドナウ川

ドナウ川は全長2,860km、水源はドイツ南部の森林地帯「黒い森」で、中央ヨーロッパを東西に10ヶ国に跨ぎ流れ黒海へ至る大河。ヨーロッパのライフラインとして、多種多様の人々、宗教、文化を結合しその歴史を育んできました。

ドイツ、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ルーマニア、ブルガリア、モルドバ、ウクライナ

その中で、ブダペストは「ドナウの薔薇」「ドナウの真珠」など様々に称されます。

その理由は街を歩いて実感出来ました。



ブダ散策

観光のハイライトエリアであるブダ。その地形は丘陵で、丘の上には王宮が構え、すそのは閑静な住宅街です。本来なら観光名所と呼ばれるところにあまり惹かれない私ですが、空港から利用したシャトルバスの運転手さんが、「ブダペストに初めて来たのなら、まずは王宮の丘からドナウを眺めてごらん」と言ったので。うん、多分そう言ったと思うので。

 

そんなわけで、「王宮」「漁夫の砦」「三位一体広場」「マーチャーシュ教会」などなど、巡って来ました。

 

丘のふもと

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ビックリした〜

王宮の丘のふもとは閑静な住宅街。

掃除の行き届いた通りや、家々の装飾、行き交う人々の様子から、ゆったりと穏やかな生活感が伝わってきます。

 


漁夫の砦

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Halászbástya

1895〜1902完成
建国100年を記念して建造されたネオロマネスク様式の砦

 

 

マーチャーシュ教会

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Mátyás-templom

ベーラ4世により13世紀半ばに聖処女マリア捧げ建てられた正式名称は「聖母マリア聖堂」

with 左端にイチャコラカップル。

 


三位一体広場

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Szentháromság tér

中世ヨーロッパで猛威を奮ったペストの終焉を記念し三位一体像が建てられました。

 


セーニチェの鎖橋

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Szentháromság tér

セーニチェイシュトバーン伯爵の提唱で1849年、ブダとペストを結ぶ最初の橋が完成。全長およそ350m

ブダとペストを結ぶ橋は4本あり、北から、マルギット橋、セーニチェ橋、エルジェベート橋、サバッチャーグ橋、中でもこのセーニチェ橋の夜景は世界的にも有名。

 


ブダの丘からは、眼下に悠然と流れるドナウ川。

ドナウの向こうにペストの街を眺めます。

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青きドナウ川と呼ばれる所以がわかった瞬間

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夕刻、丘の上からドナウ川を見て驚きました。

そこに流れるのは、まさに、青きドナウ川

ホテルから見た川の色は黄土色だったのに、丘の上から望むドナウ川は本当に美しい青色なんです。空と同じ色。青きドナウ川に感動。

 

シャトルバスの運転手さんが勧めてくれた理由がよく分かりました。ありがとう。

 

こうして旅の初日は終了。

ホテルに戻り2日目からに備えます。

写真は時間毎にその美しさを変えるドナウ川。

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撮影 23:00

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撮影 5:30

 

翌朝、2日目からはペストの街へ移動。

いよいよアパート自炊生活です。

出発前にホテルの朝食でしっかり食い溜めして臨みます!笑笑。

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にしても朝から食べすぎですねw

 

 

ハンガリー🇭🇺②〜ペストエリア〜 へつづく

 

 

 

 

【チョコ・チップ・クッキー】恐るべしアメリカ🇺🇸米軍基地で習ったファンキーでハッピーなレシピ

カフェレシピ ②

【チョコチップクッキー】

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アメリカンチョコチップクッキー


数年前、ひょんなことから米軍基地内に潜入したカフェ長、とってもファンキーでハッピーなアメリカンファミリー宅に滞在しとってもお世話になりました。
私よりウンッと若いホストママの家事育児をお手伝い(いや、足手まといでしかなかったな)させてもらいながら、アメリカという国のワイルドさを体感しました。

 

 

【 歴史 】

意外にも歴史は浅く、1938年。宿泊レストラン(トール・ハウス・イン)のオーナーが、チョコレートクッキー作りに失敗した結果出来たのがチョコチップクッキーだそうです。このレシピが大ブームとなり、この時使用した、ネスレのチョコレートも売上が急増。ネスレ社のチョコチップクッキーの商品名【トール・ハウス・クッキー】は当時の宿泊レストランがその名の由来だそうです。アメリカン・ドリームなお話ですね〜。
現在では定番のお菓子。アメリカにはNational Chocolate Chip Dayという記念日(5月15日)もあるとか。


【 材料 】

・グラニュー糖 100(60)
・ブラウンシュガー 120 (90)
・バター 100
・卵 1個
・バニラエッセンス 少々
・中力粉 160
・ベーキングパウダー 小さじ半分
・粗塩 小さじ1/4
・チョコレートチップ 190

 

 

いかがですかこの分量。
私は、グラニュー糖 100 → 60、ブラウンシュガー 120 → 90 に減らしますが十分です(笑)

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アメリカの小麦粉について

日本と同じようにグルテンの含有量により呼び名が異なります。
アメリカのケーキやクッキーなどの多くは、日本でいう中力粉が使われます。薄力粉はあまりメジャーではないのか、お菓子のレシピ本でもAll Purpose Flourが使用されるものが多い気がします。

Bread Flour(強力粉)

All Purpose Flour(中力粉)

Cake Flour(薄力粉)

 

アメリカの砂糖について

砂糖も日本と同じように色んな種類があります。
一般的家庭でも数種類の砂糖が常備されていて、レシピによっては砂糖だけで数種類の表記があったりします。種類もですが、なにより使う量に驚きです。

Cane Sugar サトウキビが原料で白くサラサラした砂糖

Raw Sugar 精製されていない砂糖

Brown Sugar モラセス(砂糖を精製するときに出る黒い糖蜜)が原料で、モラセスの量によりさらにdark brown sugar light や、brown sugarと分類されます。

Granulate Sugar グラニュー糖はアメリカでは一般的で、table sugar や、caster sugarとも呼ばれます。

 

【 作り方 】

①クリーム状の硬さにしたバターと砂糖を軽くフワフワになるまでよく混ぜます。

②卵とバニラエッセンスを加えてしっかり混ぜ合わせます。

③小麦粉、ベーキングパウダーをふるいにかけ、粗塩も加えゆっくり混ぜ合わせます。

④チョコレートチップを全て加えて混ぜ混みます。

⑤生地をラップで覆い、1晩〜2日冷蔵します。

⑥オーブンを180℃に予熱。

⑦大さじ3杯分の生地をクッキングシートの上に、5センチ間隔で乗せて9〜10分、焼き色が付くまで焼く。

⑧焼き上がったらオーブンから出し、2〜3分待ってからワイヤーラックに乗せて冷ます(形崩れさせないため)

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オーブンの温度

初めてアメリカのレシピを見た時に一番戸惑ったのが、オーブンの温度でした。
350°って記載されているレシピを見て、うちのオーブン240℃までしかないんだけど?作れないじゃん!って(笑)私だけですか?
これ、アメリカでは温度は華氏(°F)で表示されているので、日本の摂氏(°C)に換算が必要だったんですね。

参考までに

160℃ 320°F
170℃ 338°F
180℃ 356°F
190℃ 374°F
200℃ 392°F
220℃ 428°F
240℃ 464°F

 

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参考レシピ

 

衝撃的な甘さと大きさにビビりながら・・なによりペロリと食べてしまう自分が一番怖かったチョコチップクッキー。ひとくち食べると脳からファンキーでハッピーな物質が出てくる気がします!
是非一度ご体験あれ。

 

【アンザックビスケット】田舎町トラファルガーで教わったお気に入りレシピ

カフェレシピ ①

アンザックビスケット

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旅先ではホームステイをさせていただくことが多いのですが、一般家庭での楽しみの1つはその土地ならではの家庭料理。

帰国後は復習のため、しばらくはそればっかり作ってます(笑)

 

2016年、メルボルンから車で2時間のトラファルガーという田舎町へ。とても親切なカップルのお家に滞在させていただき、のんびりお料理やお菓子作りを楽しみました。

そこで教わったレシピの一つ(うちのカフェでも度々登場しました)アンザックビスケットをご紹介します。

 

 

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【 アンザックビスケット 】

 

オーストラリアの定番菓子のアンザックビスケットは、どの家庭でも一般的に作られます。

名前の由来は、第一次世界大戦中にイギリスと共に戦ったオーストラリアとニュージーランド連合軍(Australian and New Zealand Army Corps)の頭文字をとったANZACです。

 

彼らの無事を祈りながら兵士達の妻や母親が焼いては戦地へ送ったのが「アンザックビスケット」だそうです。

 

 

 

【 材料 】

 

・薄力粉125

・ロールドオーツ(オートミール)187

・乾燥ココナッツ125

・砂糖125

・塩 ひとつまみ

・沸騰した水 20ml

・バター 55g

・ゴールデンシロップ 10ml

・ベーキングパウダー 2.5ml

 

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オーストラリアと日本では分量表記が異なります

 

例えば、1cupは日本では200mlですがオーストラリアでは250ml、大さじ一杯は日本では15mlですがオーストラリアでは20mlです。

日本のキッチン用具を使用する場合には換算が必要です。

 

オーストラリアの計量基準

・1cup  250ml

・1tablespoon  20ml

・1dessertspoon  10ml

・1teaspoon  5ml

 

 

日本ではなかなか手に入らない材料

 

self raising flour  

オーストラリアの小麦粉には、plain flourとself raising flourがあります。日本でいう一般的な薄力粉はplain flourです。self raising flourはベーキングパウダーや安定剤といった添加物があらかじめ入っています。私は薄力粉で代用します。

 

golden syrup 

イギリスの文化を残すオーストラリアでも一般的なgolden syrup。サトウキビから砂糖を精製する時に採れるシロップです。私は蜂蜜やメイプルシロップで代用します。

 

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 【 作り方 】

 

※180℃にオーブンを予熱。 

 

① 大きめのボウルに小麦粉をふるいにかけ、オーツ、砂糖、ココナッツ、塩を加えます。

 

② 小鍋に水を沸騰させ、バターとシロップを入れます。

 

③ ②を沸騰させ、ベーキングパウダーを加えます。

 

④ ③に①を加えてよく混ぜます。

 

⑤ トレイの上におよそスプーン一杯分づつおき、フォークの背などで平らに広げる。

   (一つ一つくっつかないように余地をあける)

 

⑥ 10~15分、焼き色が付くまで焼く。

 

⑦ 焼き上がったら、硬くなる前にトレイから剥がします。

   (固まってしまうとトレイから剥がすときに割れてしまうため)   

 

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初めて作った時、ベーキングパウダーを加えた瞬間(③)にシュワワワァ〜って泡立ってビックリしました。

日持ちするので作り置きしておくのも良いです。

美味しくって食べ過ぎてしまうのがちょっと怖いww

 

とっても簡単なので是非是非お試しを♫

 

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おまけの英語 Lesson for cooking

 

tablespoon /大さじ

dessertspoon /中さじ

teaspoon /小さじ

desiccated  / 乾燥した

pinch of salt / ひとつまみの塩

preheat the oven to 180℃ /オーブンを180度に予熱する

sift flour / 小麦粉をふるいにかける

bring to the boil / 沸騰させる